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第56回日本実験動物学会総会において研究の成果を発表します

第56回日本実験動物学会総会

 ◆『RENKAES細胞のfeederfree化の試み』
春名享子1、河西利治1、藤田恒久1、藤川理恵1、小島健太1、中務胞1、夏目里恵2、安部 学2、崎村建司2、山村研一3
1株式会社トランスジェニック、2新潟大学脳研究所・細胞神経生物分野、3熊本大学発生医学研究所・臓器形成分野)
遺伝子破壊マウス作製のさらなる効率化を目的として、ES培養作業をより効率的に進めるため、Feeder-freeでのRENKA株ES細胞作製とそのクローンを用いたキメラマウス作製を行った。この結果、高いキメラ形成能と生殖能力が確認され、今後の効率的なマウス作製に貢献できることが示された。

◆『C57BL/6JおよびBALB/cの2または8細胞期胚の低温(4℃)保存について』
藤川理恵1、中務胞1、松下直子1、小島健太1、上田直矢1、山村研一2, 中潟直己3
1株式会社トランスジェニック、2熊本大学発生医学研究所・臓器形成分野、3熊本大学生命資源研究・支援センター・資源開発分野)
すでにICRについては2細胞期および8細胞期胚の発生を4℃下で一定期間遅延させ、それらの胚より産子の産出が可能であることを確認してきた。本研究では、C57BL/6J、BALB/cの2系統について、2細胞期および8細胞期胚の低温保存の可能性を確認した。この結果、両系統ともに低温保存後72時間でほぼすべての胚が生存していることが確認された。また、2細胞期胚では保存時間依存的に両系統ともに生存率が低下する傾向が認められ、2細胞期胚は低温に対する感受性が8細胞期胚よりも高いことが示された。
2009年5月14~16日 埼玉にて開催
ポスター発表を行いました