遺伝子改変マウスを作製した系統と異なる遺伝的背景に変えたい場合(例えば129系統で作製したマウスをC57BL/6系統にしたい場合)、戻し交配(バッククロス)を行う必要があります。しかし、ほとんどの遺伝子を置換させるには多くの世代を経なければなりません。スピードコンジェニックでは、全染色体に約20cMごとに設定したマイクロサテライトマーカーの解析により、レシピエント系統へのホモ置換率を判定し、最もホモ置換率の高い(レシピエント系統への置換が進んでいる)個体を選択し、次世代の作出に使用することで、通常、3~5年/10世代以上かかるバッククロスを、およそ1年半/5-6世代に短縮することができます。
当社では戻し交配とマイクロサテライトマーカー解析を一体化したスピードコンジェニックサービスを提供いたします。
提供のマウスサンプルからマイクロサテライトマーカー解析のみを実施することも可能です。

特長

  1. 01

    最短1.5年でコンジェニック系統を樹立

  2. 02

    129, BALB/c, CBA, DBAの各系統とC57BL/6系統について、マイクロサテライトマーカーを設定

  3. 03

    マイクロサテライトマーカー解析のみの受託も可能

概要と価格

概要

スピードコンジェニック概要 イメージ

Visscher P.M., Genet. Res. Camb.74, 81-85 (1999) による。スピードコンジェニックは、各世代20匹のオスから最も置換率の高い個体を次世代作製に使った場合を想定。置換率はシミュレーションによるもので、実際の結果とは異なる場合があります。

価格

価格はマーカー数、解析匹数によって変動いたします。お問い合わせください。

当社での体外受精による増産と組み合わせたバッククロスを提案いたします。お客様で交配していただいたマウスのマイクロサテライトマーカー解析のみも承ります。

マイクロサテライトマーカー解析済みのマウスから次世代を作製した場合、次世代ではドナー系統とレシピエント系統がヘテロで残存しているマーカーのみの解析となります。