研究開発の状況

当社は、3つの研究開発パイプラインを進めています。

  • 遺伝子改変マウスの作製技術

    可変型遺伝子トラップ法を契機として、その後はES細胞を用いた相同組換え技術、遺伝子導入マウス作製技術の効率化を達成してきました。最近は、ROSA26座位での組換技術、そしてCRISPR/Cas9法も実用化しています。新規技術の開発に積極的に取り組んでいます。

  • モデルマウス系統の開発

    大学等の研究機関で作製された、あるいは共同研究等により作製されたモデルマウスを積極的に導入しています。その結果、これまでに、病態可視化マウス、がん等の疾患モデルマウスの販売を開始しています。また、モデルマウスの販売にとどまることなく、将来のCRO事業への展開を見据えたモデルマウスにも重点を置き、特に肝臓ヒト化マウスの開発も行っております。

  • 抗体製品の開発と応用

    GANP®マウス技術を用いて作製した抗体や外部研究機関から導入した様々なシーズをバイオマーカーとして診断薬へ展開するよう研究開発を進めております。バイオマーカー開発パイプラインの充実を図ることで、抗体事業のブランド力を高めてまいります。

研究開発パイプラインの
進捗状況

現在の開発状況を掲載しております。

モデルマウスの導入・開発状況

病態可視化マウス、小胞体ストレス可視化マウス、酸化ストレス可視化マウス、炎症可視化マウス、生体ストレス可視化マウス、中枢神経系疾患モデルマウス、アルツハイマー病モデルマウス、認知症モデルマウス、BDNF(脳由来神経栄養因子)遺伝子改変マウス、メタボリックシンドローム系モデルマウス、NASHモデルマウス、肥満制御モデルマウス、夜型モデルマウス、アトピー性皮膚炎モデルマウス、肝細胞ヒト化マウス、ターゲット遺伝子、Ko or Tg、表現型解析、約2年、モデルとしての検証、販売CRO、約2年、(有)行動医科学研究所、群馬大学、金沢医科大学、個体販売中、大阪市立大学、(有)行動医科学研究所、産総研、受託サービス実施中、東京大学、TG社、産総研、兵庫医科大学、三重大学、熊本大学、TG社、受託サービス実施中、受託サービス実施中(個体販売準備中)技術移転実施中

開発パイプライン状況:抗体・診断薬・治療薬

ターゲット同定、抗体作製、有用性検証、測定系構築、約2年、ライセンスアウト臨床開発、上市、約3年、短期、抗体製品の開発と応用、自社開発外部研究機関からの導入、中期、肝臓がんマーカー、アボット社、日本、アジア、欧州等20か国以上で販売中、ネガティブコントロール抗体Trioリン酸化抗体、尿中がんマーカー、九州大学等、ライセンス契約締結中(中国企業、国内診断薬メーカー(株)テクノメディカ)、膵がんマーカー、国立がんセンター、中国企業とライセンス契約締結中測定キット販売中、肺がんマーカー、有害性検証中日本及び欧州で特許査定、うつ病マーカー、産総研、測定キット販売準備中、卵胞機能マーカー、聖マリアンナ医科大学、抗体作成中、自己免疫疾患マーカー、医化学総研(株)、有用性検証中、乳がんマーカー、医化学総研(株)、有用性検証中