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GANP®マウス技術による体外診断薬開発に係るマイルストーン受領のお知らせ

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2016年3月1日
会員マーク
会 社 名   株式会社トランスジェニック      
代表者名  代表取締役社長 福永 健司    
(コード番号 2342東証マザーズ)
問合せ先  取締役 経営企画室長 船橋 泰
(電話番号 03-6693-9571)
GANP®マウス技術による体外診断薬開発に係るマイルストーン受領のお知らせ
 株式会社トランスジェニック(代表取締役社長:福永健司、福岡市)は、Abbott Laboratories(CEO:MILES D. WHITE、米国イリノイ州 以下、アボット社)から、当社GANP®マウス技術を用いて開発された肝臓がんマーカーの体外診断薬上市に伴い、マイルストーンフィーを受領しましたので、お知らせいたします。

【概要】
 当社は、GANP®マウス技術に関するライセンスビジネスを積極的に展開しており、その一環としてアボット社へGANP®マウスを用いて体外診断薬を目的として開発された肝臓がんマーカーについて、全世界における独占製造・販売実施権の許諾に係るライセンス契約を締結しておりました。このたびのマイルストーンフィー受領は、体外診断薬として日本及び欧州で上市されたことによるもので、当社GANP®マウスライセンスビジネスにおける体外診断薬実用化第1 号となり、当社ライセンスビジネスのグローバル展開を推進させるものです。
 アボット社が開発しました肝臓がん体外診断薬は、全自動化学発光免疫測定装置により簡便に測定され、肝臓がんの診断率向上に寄与することが期待されます。
 当社は、本契約に基づき、マイルストーンフィー及び上市後の売上高に応じたロイヤリティーを受領する権利を保有していますが、具体的な収入等につきましては、契約上、非開示とさせていただきます。
 今後につきましても、当社は有用シーズのライセンスビジネスを積極的に展開し、収益向上及びさらなる企業価値向上に努めてまいります。

 なお、本件による2016 年3 月期連結業績への影響は軽微であり、業績予想に変更はありません。

◆ご参考
Abbott Laboratories(http://www.abbott.com/
米国イリノイ州シカゴに本拠を置くアボットは、1888 年に設立され、グローバルヘルスケア企業として世界150ケ国以上の拠点で従業員数約73,000 を擁して、医薬品、栄養剤、医療機器、診断薬の研究、開発、製造、マーケティング、そして販売と、多岐にわたって事業展開しています。

肝臓がん
肝臓がんは予後不良の疾患であり、世界的には罹患者数約78 万人で全がん種中第6 位、死亡者総数は約74 万人で全がん種中第2 位となっています※。世界的には,肝臓がんの約80%は肝細胞がんであり,全患者の70~90%は慢性肝炎,肝硬変などの慢性肝疾患を背景としています。
肝がんの検査としては、超音波検査やCT、MRI などの画像検査と腫瘍マーカー検査を組み合わせて行います。
  ※世界保健機関(WHO)の附属組織である国際がん研究機関(IARC)によるGLOBOCAN2012 の集計

GANP®マウス技術
GANP (Germinal Center Associated Nuclear Protein)とは、国立大学法人熊本大学大学院生命科学研究部 阪口 薫雄教授(現、大阪大学免疫学フロンティア研究センター特任教授)らにより発見された遺伝子で、抗体を産生するB細胞で発現しています。
GANP®マウス技術とは、この遺伝子を過剰に発現させたGANP®マウスを用いて抗体を作製する技術であり、GANP®マウスで得られる抗体は、親和性や特異性が高いことが特徴であることから、診断薬や抗体医薬開発への展開が可能です。

◆上記リリースに関連する当社製品・受託サービス情報
GANP®高親和性・高特異性モノクローナル抗体作製受託サービス

以上
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