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当社グループ会社(株)ジェネティックラボにおける病理診断WEB報告システムのサービス開始について

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2016年3月30日
会員マーク
会 社 名   株式会社トランスジェニック      
代表者名  代表取締役社長 福永 健司    
(コード番号 2342東証マザーズ)
問合せ先  取締役 経営企画室長 船橋 泰
(電話番号 03-6693-9571)
当社グループ会社(株)ジェネティックラボにおける
病理診断WEB報告システムのサービス開始について
 当社グループ会社の株式会社ジェネティックラボ(代表取締役社長:福永健司、札幌市、以下、「ジェネティックラボ」)において、2016 年4月1日から病理診断WEB報告システムのサービスを開始いたしますので、お知らせいたします。

【概要】
 ジェネティックラボは、札幌市のITソリューションプロバイダと協力し、ジェネティックラボで実施している病理診断において、診断プロセス上の関連画像および診断報告書をすべてデジタル化し、WEBブラウザを介して臨床サイド(病院・クリニック)に診断結果を通知するITシステムを構築する旨を、2015年8月7日付でお知らせしておりましたが、このたび、予定どおり開発が完了し、2016年4月1日からサービスを開始する運びとなりましたのでお知らせいたします。
 元来、診断報告書には患者様の診療方針に直結し、重要かつ多量の情報が含まれます。この電子報告を行うには多種多様である各病院内のシステムへの対応の困難さや厳重なセキュリティー構築に係るコスト、個人情報漏えいリスクなどの観点から多くの検査センターでは敬遠されてきました。一方、臨床サイドでは、院内電子カルテに対応する電子報告や迅速な診断報告を望む声が数多く寄せられていました。今回開発したシステムは、これらの要求に十分応えられるものとなっています。
 このサービスを利用することによって、病理診断を依頼する臨床サイドのユーザーは指定のパソコンを使用して、診断報告情報を検索することでいつでも都合に合わせて、診断報告書や付属情報(切り出し画像等)を閲覧あるいはダウンロードすることができるようになります。診断報告書はPDF様式で作成されるため、プリント出力、あるいは院内の電子カルテに貼付ける等、用途に合わせて自在にカスタマイズすることが可能です。
現在、数日かけて物流配送している紙ベースの診断報告が、WEB報告によって鮮明かつ迅速に臨床サイドに通知することができるようになり、報告日数の大幅短縮が可能となります。

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【本サービス開発の背景】
 医療診断技術の発展が目覚ましい現在でも、病理診断は最終診断と言われ、非常に重要であると考えられています。しかし、病理専門医は日本で約2,000人、道内では約100人と、人口当たりの比率で米国の1/5に留まっており、国民の医療、特にがん対策上憂慮すべき状況に陥っています。
このように有限である診断環境の中、臨床サイドからの需要に応えるべく、検査情報の画像化および画像の転送技術、セキュリティーの厳重化などの技術面・安全性の問題から、全国でもほとんど類を見ない病理診断WEB報告システムの開発に取り組みました。なお、今回、平成27年度ノーステック財団「札幌型ものづくり開発推進事業」(札幌市補助事業)補助金交付先に採択いただき、開発を進めてまいりました。
 この広大な北海道という地域において物理的な距離を埋め、臨床サイド、その先の多くの患者様が安心できる品質・スピード・サービスを提供したいと考えております。

【品質向上への取組み】
 今回の病理診断WEB報告システム構築の一環として、「最新のOCRによる鮮明な臨床画像の採取」、および「切り出し図の電子化」の開発も同時に進めてまいりました。このことによって、ジェネティックラボ内での業務効率化はもとより、臨床サイドのユーザーが利用するシステム環境下でも二次活用できる有用なデータを鮮明かつ迅速に届けることが可能となりました。

 ジェネティックラボは、最終診断と呼ばれる病理診断を事業とする企業として、臨床サイドのユーザーのために、ひいては患者様のために、今後も品質向上および利便性向上に努めてまいりたいと考えております。

【株式会社ジェネティックラボ 企業概要】
 2000年、北海道大学発ベンチャー第一号として設立。常勤の病理医が在籍し、病理診断技術と分子生物学関連技術を駆使したサービスを展開。個別化医療の実現に向け、 バイオマーカーの探索・評価技術の開発やコンパニオン診断薬等、医療に直結する製品・サービスの開発を支援します。

本社所在地 札幌市中央区北9条西15丁目28番地196 札幌ITフロントビル3F
代   表   者 代表取締役 福永 健司
設立年月日 2000年9月1日
事 業 内 容 遺伝子発現解析事業・先端医療開発事業・病理学的診断事業など
URL     http://www.gene-lab.com

◆ご参考
ジェネティックラボの病理診断に関するバイオコラム、連載記事をご覧ください。

これって何?バイオコラム 番外編~ベテラン臨床検査技師の『病理医ドラマ・フラジャイル』考
バイオコラム番外編~ベテラン臨床検査技師の『病理医ドラマ・フラジャイル』考

Medical Tribune誌連載記事【シリーズ病理診断―臨床医が知っておきたい最新の進歩、がん病理を中心に―】
病理診断 ―臨床医が知っておきたい最新の進歩、がん病理を中心に―
以上
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