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炎症ストレス可視化マウスに関する特許出願について

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2014年7月31日
会員マーク
会 社 名   株式会社トランスジェニック      
代表者名  代表取締役社長 福永 健司    
(コード番号 2342東証マザーズ)
問合せ先  取締役 経営企画室長 船橋 泰
(電話番号 03-6693-9571)
炎症ストレス可視化マウスに関する特許出願について
 株式会社トランスジェニック(代表取締役社長:福永健司、熊本県熊本市)、国立大学法人熊本大学(以下、熊本大学)(学長:谷口功、熊本県熊本市)および国立大学法人群馬大学(以下、群馬大学)(学長:高田邦昭、群馬県前橋市)は、このたび「炎症ストレス可視化マウス作製とその応用」に関して、共同で国際特許出願を行いましたので、お知らせいたします。

【概要】
 慢性炎症は、近年の研究から自己免疫疾患のみならず、がん、動脈硬化、肥満、アルツハイマー病などの様々な疾患、更に老化そのものとも関連あることが明らかになってきています。当社では、熊本大学および群馬大学との間で締結しております共同研究契約のもと、炎症ストレス可視化マウスの開発をすすめておりました。
 このたびの発明は、本共同研究によって得られた成果で、既に販売開始している小胞体ストレス※1可視化マウス、酸化ストレス※2可視化マウスに続く病態可視化マウスラインナップとなります。本炎症ストレス可視化マウスは、炎症マーカーとして注目されるサイトカインであるIL-1βの産生を可視化し、生体レベルでの炎症反応を捉えることを可能にしたものです。今後、炎症反応を起因とする様々な疾患の創薬研究に寄与することが期待されます。
 当社は、本炎症ストレス可視化マウスの知的財産権を早急に確保することが、事業戦略上必要と判断し、このたび熊本大学および群馬大学と共同で国際特許出願をすることにいたしました。
 当社は、引き続き共同研究を推進し、モデルマウスとして今年度中に販売を開始する予定です。

 なお、本共同出願の2015年3月期の連結業績への影響は軽微であり、業績予想に変更はありません。

◆ご参考
※1 小胞体ストレス
小胞体ストレスとは、細胞内におけるタンパク質の製造、品質管理工場である小胞体で、不具合で生じた変性タンパク質(不良品タンパク質)が蓄積することにより引き起こされるストレスのことをいい、細胞内に蓄積することにより細胞死が誘導され、アルツハイマーなどの神経変性疾患、メタボリックシンドローム、がんなどの要因になると考えられています。

※2 酸化ストレス
酸化ストレスとは、体内の酸化反応が亢進する状況のことをいい、DNA、脂質やタンパク質などの生体成分の酸化変性、細胞機能の障害を引き起こします。さらに、これら変性生体成分が、動脈硬化、糖尿病、リウマチなどの要因になると考えられています。

◆上記リリースに関連する当社製品・受託サービス情報
モデルマウス製品ラインナップ

以上
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